
紅茶の基礎知識
- ティーポット、ティーサーバー
- ティーカップ&ソーサー
- ティースプーン(キャディースプーン)
- ミルクピッチャー
- ティーストレーナー(茶こし)
- ティーコジー
- ティーマット
- タイマー
- やかん(沸騰できる電気ポットでも可)
- マドラースプーン


ティーポット、ティーサーバーは底が丸い形状のものがジャンピングしやすいです。
ティーカップは直径が大きく深さが浅めのものが水色(すいしょく)がきれいに見えます。
ティーポット、ティーカップの材質はボーンチャイナが冷めにくく最適です。



ティースプーンはコーヒースプーンよりもひと回り大きいサイズです。




ティーコジーはポットやサーバーにかぶせて使います。
茶葉を蒸らしている時に温度を下げないためと、出来上がった紅茶の保温のためです。
ティーマットはポットやカップを置いた場所で、テーブルの汚れや傷を防ぎ、底からの温度を下げないために使います。


ティーポット、ティーサーバーは底が丸い形状のものがジャンピングしやすいです。
ティーカップは直径が大きく深さが浅めのものが水色(すいしょく)がきれいに見えます。
ティーポット、ティーカップの材質はボーンチャイナが冷めにくく最適です。



ティースプーンはコーヒースプーンよりもひと回り大きいサイズです。




ティーコジーはポットやサーバーにかぶせて使います。
茶葉を蒸らしている時に温度を下げないためと、出来上がった紅茶の保温のためです。
ティーマットはポットやカップを置いた場所で、テーブルの汚れや傷を防ぎ、底からの温度を下げないために使います。
紅茶は、学名が「カメリア・シネンシス」というツバキ科ツバキ属の常緑樹で、「中国種」と「アッサム種」の2つの品種があります。
中国種は3m 以下の低木で、葉が小さめ、比較的寒い気候でも栽培が可能な品種です。
緑茶向きですが、ダージリンの標高が高い地域やスリランカのハイグロウン(高地)で紅茶用として栽培されています。
アッサム種は8m 超の高木で、耐寒性に劣るので熱帯地域で栽培されている品種です。
紅茶向きで、世界の主要産地で濃厚な香りとコクのある紅茶が栽培されています。
紅茶・烏龍茶・緑茶は同じ茶樹から生まれます。
お茶の葉には酸化酵素というものが含まれていて、この働きを利用して発酵させたものが紅茶、発酵させないものが緑茶です。
酸化発酵を少しだけ利用して作られるのが烏龍茶。この烏龍茶がヨーロッパで人気を呼び、次第に発酵がされたお茶が好まれるようになり、紅茶が生まれたといわれています。



グレード(等級)というと品質の良し悪しと思われますが、茶葉の大きさを表すものです。
紅茶は仕上げの工程で篩(ふるい)にかけられて大きさが選別されます。これを等級区分といいます。
グレード( 等級) によって茶葉の抽出時間が違いますので、紅茶のパッケージに記載されている抽出時間を確認してください。
リーフティーの主なグレード(等級)を紹介します。


ダージリン
ネパール
有名茶園では有機認証を受けた上質な紅茶が生産されていて、素朴で優しい味わいのネパール紅茶は日本でも人気が出てきています。
シッキム
ダージリンに似た華やかで繊細な香りと、渋みが控えめでまろやかな味わいの紅茶です。
ドアーズ・テライ
アッサム
CTC製法の紅茶がほとんどですが、ゴールデンチップが多く含まれるホールリーフタイプの大きな茶葉もあります。
ニルギリ
ストレートティーがおすすめですが、軽めのミルクティーも楽しめます。
ウバ
深いコクと心地よい渋みがあと口に残るセイロン紅茶を代表する茶葉です。
ウダプセラワ
程よい渋みとコクが楽しめます。
キャンディ
フルーティーな甘みで穏やかな渋みがあり、ストレートティーやアイスティーに向いています。
ヌワラエリヤ
ディンブラ
クセがなく、まろやかな甘みが懐かしい味わいと感じる紅茶です。渋味も少なく飲みやすいです。
サバラガムワ
やさしい味わいで甘みも感じる紅茶です。
ルフナ
アッサムに似た強めのコクと甘みが特徴で、ストレートティー、ミルクティーどちらでも美味しい紅茶です。
キーマン
フレーバーティーのベース茶としても良く使われています。
ラプサンスーチョン
ミルクの相性も良く、ミルクティーもおすすめです。
雲南
中国では雲南のことを古称で「滇(てん)」と呼ぶため、雲南紅茶は「滇紅(てんこう)」とも言われています。渋みが少なく、蜜のような甘みと強めのコクがあり、クオリティーシーズンの茶葉にはゴールデンチップが含まれています。
ケニア
世界第二位の生産量を誇りますが、産地としての歴史は浅いので、フレッシュな香りと穏やかな渋みがあり、クセが少なく飲みやすい、人気の紅茶です。

ポットとカップを、あらかじめ湯通しして温めておきます。

杯数分の茶葉をポットに入れます。1杯分の茶葉の量は、大きい茶葉(OP)はティースプーン大盛1杯、細かい茶葉(BOP)は中盛1杯です。

沸騰したての熱湯をポットに注ぎ、蓋をします。カップ1杯分のお湯の量は150mlです。少し大きめのカップの場合は160mlにします。

細かい茶葉は3分、大きい茶葉は4分蒸らします。蒸らす時にティーコジーをかぶせると、蒸らしている時の温度が下がりません。

蒸らし終わったら、ポットの中をスプーンで軽くひとまぜして、茶こしで漉しながらカップに注ぎます。ゴールデンドロップと呼ばれる最後の1滴まで注ぎます。
※ゴールデンドロップ…最も美味しいとされています。

蒸らしている時にポットの中で茶葉が上がったり下がったりすることを「ジャンピング」といいます。ジャンピングが出来ていると、お湯の温度が適切で美味しく蒸らせている目安になります。

あらかじめ湯通しして温めておいたカップに、沸騰したての熱湯を注ぎ、ティーバッグを入れます。
ティーバッグは1杯分が1袋です。

ソーサー(皿)などで蓋をして2分蒸らします。
※パッケージに蒸らし時間が記載してある時は、その通りの時間で蒸らしてください。

蒸らし終えたら、ティーバッグを軽く2~3回振って取り出します。
※強く振り過ぎたり、スプーンで押したりすると渋味が出ます。

湯通しして温めておいたポットに、杯数分のティーバッグを入れて熱湯を注ぎ、蓋をして蒸らします。お湯を注ぐ時にティーバッグに当たらないように注意します。
例)3杯分作る時は、ティーバッグが3袋、お湯の量は150ml×3杯で450mlになります。
美味しく入れる4つのポイント(ゴールデンルール)を覚えましょう。
- ティーポットとティーカップをあらかじめ温めておく
- 茶葉の量をティースプーンで正確に量る(ティーバッグは1杯分で1袋)
- 汲みたての新鮮な水を沸かして、沸騰したての熱湯を使う
- 蒸らし時間を正確に計る
茶葉の量と蒸らし時間の目安

あらかじめ湯通しして温めておいたポットに茶葉を量って入れます。1杯分の茶葉の量はティースプーン山盛1杯です。ティーバッグの場合は1袋です。

沸騰したての熱湯をホットティーの場合の半量注ぎ、2倍の濃さの紅茶を入れます。茶葉1杯に対して、熱湯1杯分の半量(80ml)が目安です。

リーフティーは3分蒸らして、茶こしで漉しながら別のポットに注ぎます。甘みをつける時は、ここでグラニュー糖を溶かします。

氷をグラスに山盛りに入れて、3の2倍の濃さのホットティーを注ぎます。氷が溶けてちょうどよい濃さのアイスティーが出来上がります。
- 紅茶を冷やすと白くにごってしまうことがあります。「クリームダウン」といいます。クリームダウンは、タンニンとカフェインが冷えることによって起こる現象です。
- アイスティーはグラニュー糖などで甘みをつけるとクリームダウンしにくくなります。
- アイスティーに合う茶葉は、アールグレイ、ニルギリ、キャンディ、キーマンなど。
- ティーバッグを使うとポット1つでも入れられます。お湯の量はリーフティーと同じで半分に、蒸らし時間は2分です。
- ホットティー、アイスティー、どちらもミルクは牛乳(成分無調整、乳脂肪分3.5%)を使います。コーヒーフレッシュ(植物性油脂成分)は脂肪分が多いので紅茶には適していません。
- エバミルク(無糖練乳)を使うと、牛乳の香りがほとんどしないので、紅茶の香りや味わいがはっきり感じられ、美味しくいただけます。
紅茶商品のパッケージには賞味期限表示がありますので必ず確認をお願いいたします。
賞味期限内であっても、開封後は香りや味わいが少しずつ弱くなっていきます。
SERENITEA で扱っている紅茶は、風味が損なわないうち(美味しく飲める間)に早めに消費していただくことを推奨します。
紅茶は冷蔵庫や冷凍庫での保存は不可です。日光の当たらない常温で湿気の少ない場所で保管してください。
茶葉は空気に触れている時間が長くなると酸化劣化が進みます。チャック付きのパッケージの空気をしっかり抜いてからチャックで封をしてください。